INNER NAUTS(インナーノーツ)
余剰次元活動艇『PSI クラフト』<アマテラス>クルー。
「インナーノーツ」はINNER=「インナースペース(精神世界・あの世)」のNAUTS=「航海士達」の意味。
総員5名。本作の主要メンバー。
風間 直人 Naoto Kazama
<プロフィール>
・誕生日:2月8日
・年齢(初登場時点):24歳
・身長:168cm
・出身:日本(新潟)
・インナーノーツ職務:アマテラス・コパイロット(装備系担当)
※平時:IN-PSID附属大学インナースペース工学課研究生
<略歴>
20年前の「世界同時多発地震」の被災者。その際、死別した父の上司である藤川の推挙により、IN-PSID附属大学特別研究科を経て、インナーノーツの隊員となる。本作の主人公。
<特徴、性格>
典型的内向型。口数少なく、他人に深く関わりたがらない。一人でいる事を好むが、仲間や一度、交流を持った相手との付き合いは悪くない。インナーノーツのミッションには、強い使命感を持っており、時折、仲間でも驚くほどの意志を見せる。(インナーノーツへも、きっかけは藤川の推挙だったが、最終的には周囲の反対を押し切り、自分の意志で入隊した)本人なりの情熱をうちに秘めており、案外ロマンチストなのだが、表情が少ないので誤解されやすい。
<能力、特技>
瞑想、トランス状態、イマジネーション力(妄想力?)、霊感、自炊料理
<趣味>
楽器演奏(バイオリン。父の趣味であり、音楽講師の母の勧めで始める。一人で弾くのは好きだが合奏は苦手)、作画、居合道、及び合気道(両方とも訓練の一環だったが、ハマった。一人でできる居合いの方が好み)、日本の近代古典サブカル(約150年前のアニメ、ゲーム、漫画など。民俗学、文化、芸術対象として研究されたり、愛好家に楽しまれるものの、この趣味を理解し合える友人は少ない)
<その他>
幼い頃死別した父親は、藤川の部下でインナーノーツの乗るPSIクラフトの開発者。だが、ほとんど記憶に残っていない。
意外と酒は強い方だが、サニには負ける。
IN-PSID附属大学で再会した幼馴染の真世に片思い中。
サニ マティーニ(マルティーニ)Sunny Martini
<プロフィール>
・誕生日:12月3日
・年齢(初登場時点):20歳
・身長:159cm
・出身:オーストラリア
・インナーノーツ職務:観測手(レーダー監視、ナビゲーター)
※平時:IN-PSID附属大学特別研究科心理課程3年生
<略歴>
20年前の世界大震災を鑑み、PSI テクノロジーの導入を拒んだオーストラリアは、PSIDの害は少ないが、反面深刻な経済格差を招いた。サニはその貧困層で育つ。荒れた少女時代に保護された施設で、インナースペースへの類稀な知覚能力を見出され、その施設からIN-PSIDへ。能力の高さは当初から藤川にも認識されており、特別研究科を経てインナーノーツ隊員に抜擢。
<特徴、性格>
陽気、天然、酒豪。バカを演じている?が、実はIQが高い。アーティスト資質があり、音楽に秀でた才能がある。その反面、依存性が高く、荒れていた時代の幾つかの依存症を抱えている。
<能力、特技>
トランス状態、ダンス
<趣味>
音楽全般(ビオラ、ギター、キーボード、ボーカル。バンド経験あり)、美容系エキササイズ、ファッション
<その他>
イタリア地質学者の父と、アボリジニの血を引く母の間に生まれる。姓は父方の「マルティーニ」が正確であるが、酒好きのサニが日本に来た当初、日本ではマルティーニがマティーニと一般的に呼ばれていることを知り、マティーニを名乗っている。(荒れていた15歳頃から飲酒経験あり。タバコはこの時代、ドラッグより手に入りにくいため経験ないが、現代ならばヘビースモーカーになっていた事だろう。意外にもドラッグは手を出していない。本人曰く、そんなものなくてもいつも半分トランス状態だから)
ティム フロウラー Tim Flowler
<プロフィール>
・誕生日:7月5日
・年齢(初登場時点):24歳
・身長:188cm
・出身:アメリカ
・職務:メインパイロット
※平時:IN-PSID附属大学PSI現象化応用技術課研究員
<略歴>
月面基地輸送船の父を持ち、幼少期を月面で過ごす。そこでのある体験からインナースペースに興味を抱き、地球に帰還後、IN-PSID附属大学普通科に進学。身体能力の高さを見込まれ、普通科卒業時、最初は災害救助活動も含むIMS(INNER MISSION SURPORT:現象界におけるインナーミッションサポートチーム)にスカウトされたが、同時に<アマテラス>パイロット候補者としても、検討される。インナースペースに対する探究心と、月面スポーツのスペースボートの上級者であったことから、<アマテラス>パイロットに抜擢される。
<特徴、性格>
飄々としている。人当たりよく見せているが、案外短気。かなりの女好き。ルックス、スタイルが良く、人たらしで、よくモテる。男からも好かれ、同性愛者からも好意を寄せられる時もあり。本人はノン気を自負しているが……。戯けたり、悪ふざけしたりとノリは良いが内面を見せることはあまりない。ストイックな一面がある。
<能力、特技>
身体能力が高くスポーツ万能、幼少期のスペースボートの経験からか、操船技能全般に能力を発揮
<趣味>
筋トレ、テニス、サーフィン他スポーツ全般、ツーリング、ヨット、カヤック、機械いじり
<その他>
父親は、いわゆる「港の女」を持つ船乗り(宇宙船乗り)で、月面基地と地上のアメリカ、ロシア、シンガポールなど宇宙港のある各地に交際女性がいる。ティムの母もそうした一人。父親はこれからは宇宙だと、そうした女性らとの間に生まれた子供たちを月基地(都市化が進んでおり、長期入居もできる施設が増えてきている)へと誘い、希望した子らを連れてきている。ティムの異母兄弟姉妹は20人近く居るようだが、ティムもその全てと未だに会えていない。
機械いじりが趣味で、IN-PSID技術統括部長アルベルトの元に入り浸り、色々と影響を受けている。(アルベルトに付き合わされて、日本の近代古典サブカルなどの知識も幾らかある)
カミラ キャリー Camilla Carey
<プロフィール>
・誕生日:11月1日
・年齢(初登場時点):28歳
・身長:172cm
・出身:ポーランド
・インナーノーツ職務:キャプテン(隊長)
※平時:PSID対策研究統括室心理課研究員
<略歴>
10代の頃、ある超常体験により家族を失い、修道院を経て、20代前半の頃に勃発した中東域の戦争へ多国籍軍のEU部隊に入隊し、従軍する。そこで利用されたPSI兵器によって心身を病み、除隊後、IN-PSID本部の医療機関で2年近く治療を受け回復。その後、修道院時代に身につけたバイオリンを通して藤川と知り合い、経歴、スキルから藤川に請われ、INNER NAUTSの隊長候補になる。INNER NAUTS立ち上げに参画し、そのまま隊長に就任した。
<特徴、性格>
頭の回転が速く、判断力が高い。時に大胆な行動力を見せる。繊細な心配りができる反面、状況次第で冷徹な決断も下す。内面に10代の頃、体験した心の傷を残し、その体験を共有するアランを心の支えにしている。
インナースペースへの高い感受能力の可能性を秘めているが、過去の経験からくる恐れがそれを閉ざしている。
<能力、特技>
格闘技全般(従軍経験あり、その名残り)
<趣味>
楽器演奏(バイオリン、ピアノ)、ピラティス、ハーブのコレクションや育成、修道院時代に身につけた料理や菓子作り
<その他>
メイクが不得意で研究中。これまで生活環境や心理的要因から習慣がなかったため、不得手で厚化粧気味になる。それでも素のルックスが良いのでそれなりに見える。サニに小馬鹿にされながらも教わったりしている。
恋愛や男女の機微に疎く、逆に変な方向に妄想を走らせることも……
アラン フォール Alan Faure
<プロフィール>
・誕生日:8月26日
・年齢(初登場時点):26歳
・身長:193cm
・出身:フランス
・職務:ヴァイスキャプテン・メカニック・情報分析(副長)
※平時:PSID対策研究統括室心理課研究員
<略歴>
世界同時多発地震の際、ヨーロッパ最大の被災地となった南フランスにおける地中海沿岸の津波で家族を失い、カトリック神父に引き取られる。
カミラとは、10代の頃知り合い、彼女の身に起きた超常体験を共にする。その後、PSIシンドロームの研究に没頭し、IN-PSIDとの関わりを持つようになる。戦地から帰還し、重度の心的障害を患うカミラの治療をIN-PSIDへ依頼。回復したカミラがインナーノーツの隊長を引き受けるにあたり、アランを副長として指名。藤川らも適性を認め、インナーノーツ副長に就任。
<特徴、性格>
沈着冷静、寡黙。幼い頃から過酷な体験を重ねてきた為か、表情が乏しく、滅多に笑うこともない。ほぼカミラの傍に居て、彼女の支えとなることを自分の使命のように考えている。(恋愛関係を噂されるも、当人達にそういう認識はない)
<能力、特技>
確かな分析眼を持つ。メカニックや心理、PSIテクノロジー、インナースペースなどに関する幅広い知識を有する。特にインナースペースに対する知覚力、訓練された潜在意識のコントロール力は、直人、サニに次ぐポテンシャルを秘めている。
<趣味>
音楽鑑賞(自ら演奏はしないがクラシック音楽、特にカミラの演奏をよく聴く)、プログラミング、マウンテンバイク、登山、ボルタリング、スキー、ワイン、南欧料理(故郷を偲んで)、読書。最近、「俳句」を覚え密かに楽しんでいる(フランス語で詠む試みなども)
<その他>
体格の良さから、藤川やカミラからベース(コントラバス)をやってみないかと何度も誘われている。何度かトライしてみたが、未だ弾けないでいる。(カミラによれば、リズム感はいいが、音感が鈍いそうだ。現在、特訓中とのこと)
IN-PSID本部の置かれた庄内地方を気に入ったようで、食と温泉巡りにハマっている(カミラを温泉に誘ったら激しく拒否られたことがある。混浴で、とは言ってないのに……)
日本に渡る前に恋人がいたらしい。
IN-PSID関係者
インナーノーツが所属する『国際PSI災害研究機関』通称『IN-PSID: Institute of PSI Disaster』。
インナーノーツの活動を支援するスタッフ、及びIN-PSID附属病院PSIシンドローム長期療養棟に居留するキーパーソン達。
亜夢 Amu
<プロフィール>
・誕生日:6月18日
・年齢(初登場時点):19歳
・身長:156cm
・出身:日本(?)
・IN-PSID PSIシンドローム長期療養棟居留者
<略歴>
5年前から原因不明の昏睡に陥っており、IN-PSID本部地下のPSI最重要管理区の特殊結界水槽で保護されていた。
ここに至る経緯は不明な点が多いが、「比嘉晴美」という本名と生年月日の記録-前任施設である、あるPSI医療センター(IN-PSIDが支援する医療機関)で亜夢を保護した際、差出人不明の情報提供があったらしい-が、彼女と共にIN-PSIDに引き継がれている。
<特徴、性格>
昏睡等により精神的な成長が止まっていたせいか、覚醒後間もなくは、幼児〜小学校低学年のような言動がめだつ。
活発で素直だが、怒りっぽい。根が単純でカラッとしている。悪戯好き。
肉や甘い物、お菓子好きで、野菜嫌い。
左利き。
<能力、特技>
トランス状態、サイキッカー(コントロールしきれていない。暴走のようなもの。火炎状のオーラを視認できるほど現象化させる)
<趣味>
テレビ鑑賞、音楽鑑賞
<その他>
サイキッカー能力の暴発により、彼女自身の心身破壊と、周辺被害が懸念される事態を招き、インナーノーツによる初の心内インナーミッション対象者となる。ミッション成功により、次第に自我が目覚める。
藤川 真世 Mayo Fujikawa
<プロフィール>
・誕生日:9月9日
・年齢(初登場時点):24歳
・身長:162cm
・出身:日本(東京)
・IN-PSID 長期療養棟 心理療法士 / インナーミッション 対人生体維持オペレーター
<略歴>
3歳まで東京で暮らしていたが、父と母が破綻し、3人目の子供を身籠った母が心の病を抱えるようなる。母に伴われ、水織川市の藤川夫妻の元に身を寄せる。その際に水織川震災を被災。(なお、この世界的な震災の中で、ジャーナリストであった父親の消息は、被災地取材中に途絶えている)母の通院先で、直人と出会い幼馴染の仲となる。10年前、IN-PSIDが設立され、祖母が医院長を務める付属病院が開業したのを機に、母はそちらで療養生活を始める。真世と妹らも母と共に鳥海まほろば市へ移る。やがてIN-PSID附属大学を経てPSIシンドローム臨床心理士となり、長期療養棟に勤務。ここで暮らす母の世話を第一にしながら、祖母の助手や、インナーミッションのオペレーターなど、様々な業務に携わるようになる。
<特徴、性格>
勉学、スポーツともに優秀でいわゆる優等生。さらに祖父母は、IN-PSIDの責任者であり、周囲からは高嶺の花と目される。高校生の頃に、交際経験があるが、その時の手痛い失恋から恋愛には消極的。おっとりした容貌で、口調も柔らかいので、優しい性格に見られるが、気を許した相手には、強気な一面を見せる。母方の祖先は、青森のイタコであり、本人は自覚していないが、霊媒体質。水織川震災時、霊的な存在をしょっちゅう目にしており、恐怖心を抱いている。成長するにつれ、見ないようにしてきた為か、霊的な知覚能力は、閉ざされている。
<能力、特技>
PSIシンドローム臨床心理士、家事全般、おっとりした見た目に反して運動神経が良い
<趣味>
テニス、弓道、ピアノ
<その他>
鳥海まほろば市の住宅街に、祖父母の邸宅があり、真世と妹二人が居住しているが、真世はほぼ母、実世の部屋で寝泊まりしており、たまに帰宅する程度。PSI シンドローム羅患者である母との長期接触による影響は危惧されるものの、実世の症状が、内向性であり、他者への影響は少ないであろうとの見立てと、真世が検査、診察を小まめに受診する事を条件に、祖母から長期療養棟の母の元に滞在する許可をとっている。